「母親が子供の幸せを無意識に邪魔している」
マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
先日、個人セッションをお受けにいらっしゃったI様から、個人セッションのご感想をいただきました。
I様、遠いところお越しいただき、本当にありがとうございました。
I様のお悩みは、「自分が持っているお店がうまくいかない」という内容でした。
けれども、セッションではその根底にある「無価値感」にフォーカスしていきました。
お金も恋愛も同じなのですが、特にお金がまわらない、お金で困っているという場合、「自分自身に対する価値を充分に感じられていない」ということがあります。
お金はその人がしていること、その人の働きに対して対価=価値が支払われるものです。
これが満足に受け取れていないときは、自分自身の中で充分に価値を感じられていないときなんですね。
また、自分自身が進んで「自己犠牲のパターン」に入っているときも同じです。
自分に対する無価値感や自暴自棄感から、「私なんてどうせこんなものなんだわ」と深い部分で思っていると、それがそのまま「お金の苦労」という形で現実化してしまうのです。
このセッションでは、I様が抱えていた無価値感を深い部分から癒していきました。
しかし、問題はそれだけではありませんでした。
今回は、I様のご感想と共に、「幸せになれない理由」についてお伝えしていきたいと思います。
***
斉藤芳乃 様
先日の個人セッションでは大変お世話になり、どうもありがとうございました。
セッションの後で思い出したことを、お伝えしたいと思いましてメールさせて頂きました。
長いメールで失礼します。お時間のある時に読んで下さいませ。
セッションの日の帰りからずっと、これからの不安やら忘れ去っていた古い記憶やらがいろいろ湧き出て来てしばらく心がざわついていました。
そして今朝早く、セッションの時に書き留めた手帳を見返してみました。
「好きな事」の質問で「旅行」と答えたのですが、あらためて、どうして私は「旅行」が好きなんだっけと考えてみました。
知らない所へ行くのが好き
知らない人と会うのが面白い
知らないものを食べてみたい。
何でも見てみたい。ふれてみたい。
などと理由を思いつきました。
そして、そういえば友人とタイなどアジア方面へ40日間のバックパック旅行をしたことを思い出しました。
と同時に、私は、もともとは好奇心旺盛だったんだなと思い出しました。
小さな子供の頃は首の後ろのよだれかけのひもをつかんでいないと、すぐどこかへ行ってしまう、目が離せない子供だったと何度も聞かされました。
子供の頃は、男の子女の子問わず、みんなと一緒に外で駆け回り遊ぶ子供だったなあと思い出しました。
小中高と学校では特に目立つこともない普通の生徒でした。
ですが、今思い返すと、先生方には否定的なことや傷つくことを言われたことも何度かあったように思います。
学校の先生についてはあまりいい記憶がありません。
すっかり忘れていたのですが、小学校高学年の時の担任の先生の記憶がよみがえりました。
その先生の教育方針だったのでしょうか、ちょっとした体罰をする先生でした。
ささいなことで、たたいたり、おしりをつねったり (しかも正面から抱き寄せて)するのです。
私は特別に出来る生徒でもありませんでしたが、宿題を忘れたり、忘れ物をしたりする生徒でもありませんでした。
それなのに、難癖をつけては言葉でも(いいかげんなやつだとか)何度となく傷つけられました。
理不尽なことでたたかれたこともあるような気もします。
私は、他の生徒のように子供らしく「先生、先生」となつく生徒でもなかったからでしょうか。理由はわかりません。
私は、この先生を嫌悪していました。
今思い出してもとてもとても嫌な気持ちになります。
というような小学校の時の忘れ去っていた事を思い出し、涙が出てきました。
もしかしたら、このような学校時代の体験も無価値感をつくる要因のひとつとなったのでしょうか。
この記憶にたどりついて、心のざわつきが治まったように思います。
私は今、ヨガに通って2年ほどになりますが、その先生はよくほめてくれる(私に限らず)先生で、先生自身も自分のことをよくほめる自己肯定の先生です。
もしかしたら、私は、それが心地よくて通い続けている部分がおおいにあるのかもしれないなと思いました。
また、20代の頃、10年間茶道を習っていたのですが、そのお茶の先生もさりげなくよくほめてくれる先生だった事を思い出しました。
この先生は今90歳を過ぎましたが、今もお電話を下さりはげまして下さいます。
私は、自分に対する無価値感を埋めてくれる人を自然と求めていたのだろうかと思いました。
最後に、もう一つだけ聞いて下さい。
セッションの直前に、ひさしぶりに会う古くからの友人とお昼ごはんを一緒にとったのですが、その時にイタリア旅行のおみやげだと言って世界で最も古い薬局から買って来たという石けんを私にくれました。
その後すぐ、セッションの時に、私が過去世で薬草などを使って人を癒す仕事をしていたと言われたので、ちょっと面白いつながりだなと思いました。
大変お忙しいところ、長いメールを読んで頂きありがとうございました。
芳乃さんに教えて頂いた事をまずはひとつひとつ実践していきます。
おかげさまで、セッションで問題の根っこの部分をあぶり出して頂きすっきりしました。
どうぞこれからもよろしくお願い致します。
では、お身体に気をつけてお過ごし下さいませ。
ご本が出版されるのを楽しみにしています。
本当に、本当にありがとうございました。
I
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I様、本当にありがとうございました。
人はこのように、いろいろな記憶を閉じ込めています。
そして、自分自身が辛いと感じたことを、「感じないように」必死で忘れながら生きてしまっているのですね。
しかし、表面上ではどんなに忘れようとしても、心の深い部分ではその傷が癒されたわけではありません。
だからこそ、過去の苦しい体験で傷ついた認識のまま、I様の場合では「価値が無いと感じさせられた子供時代」のまま、人生を生きてしまうのです。
心の傷が癒されるとき、このように人はさまざまなことを思い出し、そして涙として昇華していきます。
そのとき、初めて、過去から離れ、本当の自分自身として生きることができるのです。
I様の幸せになれない理由には、無価値感の他に、もうひとつの隠された原因がありました。
それは絶対に自分では感じないように、心の奥深くに閉じ込めていた事柄でした。
実はI様は、幸せになりたいと願いながらも、それよりも無意識に優先している事がありました。
個人セッションに来るまでにも、2年ほどの月日をかけて、ようやくいらしてくださったほどでした。
それは、お母様のことでした。
I様のお母様はI様と離れたがらず、ずっとI様がそばにいることを気にしていました。
そして、I様が離れようとしたとたん、体調を崩し…
I様は自立することはできず、お母様のお店を引き継がれたのです。
個人セッションのリーディングでは、I様に癒着(強く執着している)母親のエネルギーがすぐに分かりました。
けれども、I様はずっとお母様と一緒にいたので、自覚がありません。
このように、親と子供、特に母親と娘は、特殊な関係で執着をしやすいのです。
まるで娘が別の人間ではなく、自分自身のように錯覚してしまうように…
親が子供から子離れ出来ないと、子供が離れようとするとき、親が具合が悪くなることで無意識に子供を引き留めたりする場合もあります。
I様の場合も、このケースでした。
I様にお話しを伺っていくと、いつも母親が自分を引き留めようとしていた、ということでした。
東京に個人セッションに行くことも出かけることもよく思わない、
しかも、過去には、I様のお見合い・縁談に対して猛反対し、そしてI様はその縁談を諦めた、ということまであったそうです。
こういった母子の癒着は、完全に無意識で行われています。
愛情がないのではなく、愛情が屈折した形で表現されてしまっているのですね。
だからこそ、「離れていても愛はある」というふうに、お互いが認識し、本当の親子の絆を結び直す必要があるのです。
いろいろな過去を思い出し、ようやく母の人生ではなく、自分の人生を歩むことを決めたI様は、セッションで母を手放し、自分を取り戻すヒーリングを行いました。
その結果、自分がいろいろなことを好きだったこと、本当は旅がとても大好きだったことなどを思い出したのです。
例え親子としてどんなに仲が良かったとしても、人の命はその人のものです。
必ず、親とは別の人生として、自分の人生を歩む必要があります。
親と離れるということは、決して親を捨てることではありません。
ただ、自分の人生を自分で生き、そして接する形を変えるだけです。
だからこそ、離れていても「絆」を結ぶということが大切になります。
それが出来たとき、人は初めて、「本当の自分自身」として自分の幸せのために生きられるのです。
I様、本当にありがとうございました!
これからもI様のお幸せを心からお祈りしております。
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