「もう二度と自分を責めません」自己否定のメカニズム
いつもご覧いただきありがとうございます。
マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
私のところには、毎日、たくさんのクライアント様がご相談にいらっしゃいます。
下は20代から、上は60代の方まで…
悩みの詳細はそれぞれお人によって異なりますが、それでも苦しみの内容は共通する点がとても多いのです。
先日、来ていただいたS様は、60年以上も「自己否定」に悩まれていました。
どんなに素晴らしい話を聞いても、勉強しても、つい自分のことを罰してしまう…
気がつけば自分に対してダメ出しをしていて、頭では分かっているのに苦しい思いが続いている。
さらに旦那様との関係に悩まれ、女性としての自分にも、人間としての自分にも自信が持てない…
そんな状態でした。
そのS様から、個人セッションのご感想をいただきました。
***
Sです。
昨日はありがとうございました。
もう二度と自分を責めない。誰も悪くないんだ、と心から思える様になれました。
今ここに居れることを楽しんでみようとゆう気がでてきました。
胸のあたりに穏やかな、それでいて嬉しいような気がしています。
この気持ちが愛なんでしょうか?
そうだとしたらこれを大切に広げてしていきたいとおもいます。
これからもどうかよろしくお願いします。
本当にありがとうございました。 S様は60年以上も続いている「自己否定癖」で悩まれていました。
***
S様、長年の苦しみから抜けられて本当に良かったですね。
実は、無意識に行ってしまう自己否定や自罰も、必ずその原因があるのです。
人はいつの間にか、ある日突然自己否定を始めるのではありません。
今日は、自己否定のメカニズムについて、S様のセッションの解放になぞらえて、お話ししていきたいと思います。
自分のことをいつもダメだと思っていて、何をしても自信が無く、不安で仕方が無い…
そんなS様の自信のない様子に引きあうように、S様の旦那様も、いつもS様に「こうしなさい、だからお前はダメなんだ」ということをきつく伝えていました。
その言葉を聞き、S様は、さらに自分のことがダメだと自信を失います。
こうした悪循環が、旦那様との間では、もう何十年も続いていました。
自分に自信が無いとき、人は無意識に、「叱ってくれる相手」を求めてしまいます。
これは完全に無意識レベルで行われていることですが、自分のことをダメだと思っているため、そのことを証明するための証拠を求めてしまうんですね。
そして、叱られることによって、「やっぱり自分はダメだったんだ」と思い、頭では辛いと思うのですが、内心はほっとしてしまうのです。
もう一つ、例を出してみましょう。
いつも不安で自信がない女の子が、ようやく好きな人とのデートにこぎつけたとします。
そしてデートの当日…その女の子は、相手を怒らせるような失敗をしてしまいます。
結果、相手が離れていってしまう…
女の子はその時、こう思います。
「ああ、やっぱりまたダメだった。私ってやっぱりダメな人間なのね」
人は必ず、心の中で思っていることを外側の世界で証明しようとする特性があります。
ですから、自分自身に対するセルフイメージが「私はダメな人間なんだ」というものであれば、それを証明してくれる人をわざわざ探し出し、その人との関係に安心を持ってしまうのです。
もちろん、本当はそんな相手に安心する必要はありません。
けれども、自分に対するセルフイメージが悪ければ悪いほど、無意識は自分から幸せを遠ざけ、自分のことを不幸にしてその場所に安心してしまうのです。
S様の心の中でも、「ダメな自分」というものを証明するための出来事がたくさん起こっていました。
もちろんS様は頭の中では「幸せになりたい」と思っていたので、まさか自分自身が不幸を引き起こしているとは思いもよりません。
今回のセッションでは、S様の不幸の根底である「ダメな自分」が作られた瞬間を探し出し、セルフイメージを変えるというプロセスを行うことになりました。
S様が「自分はダメだ」と初めて思い込んでしまった瞬間…
個人セッションの霊視リーディングで、その瞬間に降りていきました。
そこにいたのは、まだ子供で小さなS様…
戦争の爪痕も深く、日本全体がまだ裕福では無かった時代。
妹思いのS様のお兄様が、なけなしのお小遣いをはたいて、町の夜店でS様にアメを買ってあげていました。
誰がいつ作ったかも分からない、普段なら絶対に食べないようなもの…
でも、優しいお兄さんの心遣いに打たれ、S様はそのアメを口にしました。
すると…そのせいで、S様は病気にかかってしまったのです。
まだまだ貧しい時代。
病気になり、病院や薬代がかかるS様に、家族は辛く当たりました。
「大丈夫?」という優しい言葉も無く、ちっとも治らないと文句を言われる毎日…
私は生きていてはいけないの?私ってダメな人間なんだ…
幼いS様の心はその瞬間に閉じてしまったのです。
今現在、60歳になったS様と共に、その瞬間を体験しながらS様を誘導します。
斎藤「本当にあなたはダメな人間ですか?わざと病気にかかったのですか?」
S「いいえ、違います…」
斎藤「その子は悪いと思いますか?」
S「いいえ、いいえ…この子も、この子の兄も、何も悪くありません…」
ただ、みんなが貧しい時代で、生きることにとても必死だったのです。
だからこそ、お母様も不安で苦しくて、S様に当たるしか無かった。
そのお母様の気持ちが分かっていたからこそ、S様は、お母様の言うことを聞き入れてしまい、「私はダメな人間なんだ」というレッテルを自分に貼ってしまったのです。
けれども、もうその場にいる全員を解放するときが訪れました。
その時の、子供の時のS様が持っていた苦しみを、たくさんの涙と感情共に解放していきます。
S「本当は苦しかった!本当は辛く当たられるのがいやだった!本当は病気の自分でも受け容れて欲しかった!」
S様が、我慢し続けてきた思いを言葉にして解放していきます。60年以上も我慢していた涙が、癒しと共に流されていきます。
そして、子供の時のS様は何も悪くなかった。そのことを、子供時代のS様に伝えます。
斎藤「あなたはダメな人間ではありませんね。とてもお兄さん思いの優しい女の子です。そして、お母様の気持ちも理解できるとても優しい女の子ですね」
S様は泣きはらしながら、そのことに静かに頷きました。
こうして、S様の自己否定が始まった瞬間を癒すセッションが終わりました。
潜在意識の深い部分に隠していた記憶を癒してあげること。
そして、新しい真実を自分に伝えてあげること。
これによって、S様が、無意識に自分のことを「ダメな人間だ」と思い込んでいたセルフイメージが書き換わり、自分を責め続けていたマイナスの思考パターンが止まりました。
人は子供時代、さまざまなレッテルや思い違いを、両親や社会から押しつけられます。
しかし、それを今の智慧ある自分自身が癒やしてあげれば、ずっと持ち続けてきたマイナス思考や苦しいパターンも、簡単に変えることができるのです。
S様はこのセッションによって、セルフイメージも高まり、自分を罰することがなくなりました。そして、自分の存在や、自分がしていることに自信を持てるようになりました。
このセッション後、S様は、「自分が乗り越えた体験を、いろいろな人に話して、同じような思いをしている人を楽にしてあげたい」と笑顔で話してくださいました。
そこには、自信が無く、いつも人の顔色に怯えていたS様はいませんでした。
自分自身に自信を持つことできれば、否定的なパターンから抜け、自分が人を愛することも、人から愛されることも許すことができます。
なぜなら、もう「自分がダメな人間だ」と証明する必要もなくなるために、自然に人生に愛が入ってくるのです。
愛ある人生は、自分を許し、愛することからはじまっていきます。
S様、本当にありがとうございました!
これからもS様の笑顔をお祈りしております!
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※斎藤芳乃公式ブログでも、みなさまからいただきました体験談をご紹介させていただいております。